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教育再生会議の報告に異議あり 

教育ぎふ2月5日号に掲載した「教育再生会議の報告に異議あり」を紹介します。 教育再生会議の報告に異議あり

岐阜県教職員組合執行委員長 竹中美喜夫

 安倍首相の私的諮問機関である 「教育再生会議」 が、 第一次報告を提出した。 報告を読んで感じたことをひとことで言うなら、 「現場の困難を理解しようとする姿勢がない」 ということである。 子ども・家庭・学校・地域の置かれている実情を分析することなく、 子どもに規律・道徳と競争を押しつけ、 教職員の資質に責任を押しつけるような 「冷たい」 報告でしかない。 教育とは何よりも、 悩み・不安・困難を抱えている子どもたちに 「あたたかく」 接することではないか。

密室の素人談義

 与党の教育基本法改正協議会がそうだったように、 教育再生会議は非公開で行われている。 そして、 教育再生会議の委員には、 長年教育現場を調査し、 教育研究・実践研究を続けてきた教育学者がほとんど含まれていない。 現場の教職員代表は、 いつものことだが入っていない。 国民の声や教育学の成果が反映されることはない。 思いつきのように 「三〇人三一脚」 「一日一善」 「朝の読書」 が語られた。

これ以上増やせない授業

  「学力の低下」 を背景にして、 「授業時数の一〇%増」 をいう。 いまでも学校の授業時数はギリギリまで増やされ、 たくさんの内容を猛スピードで詰め込んでいる。 しかも四〇人学級で。 国際的にも日本の授業時数は多いのである。 その下で、 子どもたちを 「落ちこぼし」 「あきらめ」 させて、 「学力の二極化」 「学力低下」 を進めている。 現場に 「ゆとり教育」 の実感などまるでない。
 授業時数一〇%増を機械的に適用すれば、 小学校一年生で週二十五時間、 毎日五時間の授業が行われることになる。 はたしてこれが小学校一年生の発達段階としてふさわしいのか疑問である。 それでも足りなければ 「放課後子どもプラン」 「土曜スクール」 で補習をしてまで詰め込もうとしている。  
 今必要なことは、 「少人数学級の実現」 や教員が最も求めている 「教材研究の時間」 を保障することこそ、 楽しくわかりやすい授業を実現する一番の方策である。 教育予算を増やして教職員を増員することこそ緊急の課題である。 財政的措置を執って、 児童館・図書館・スポーツ施設など子どもがいつでも学び・遊べる環境づくりを地域ごとに作るべきである。

出席停止は 「いじめ」 の拡大

  「いじめと校内暴力をなくす」 提言も背景も分析もなく、 子どもたちに 「規律」 「決まり」 「道徳」 を押しつけ、 「出席停止」 や 「体罰禁止の見直し」 で毅然たる脅しをするというのである。 出席停止制度を導入しているアメリカでは、 反社会的な行為や犯罪 (発砲、 校舎破壊、 薬物汚染など) が増えたとも言われている。 源を探り絶たず、 対処療法ばかりでは教員の指導は一層困難になり、 子どもや親とのトラブルは一層増えることになる。
 体罰の容認は、 教育再生会議の人権感覚を疑うものである。 体罰という暴力で子どもを脅すことが教育の名に値するとでも思っているのであろうか。 これまで、 体罰をしないで子どもと取り組んできた実践をないがしろにするものである。

改革すべきは文部科学省

  「教育委員会の問題解決能力が問われている」 というのだが、 いじめを隠し、 タウンミーティングのやらせ・さくら・八百長をやってきた政府・文部科学省の有り様こそ問題である。 教育委員会を問題にするのであれば、 政府・文部科学省・財政当局の言いなりになって統廃合を進めてきた責任こそ問われる。 「未履修問題」 でも、 知っていて隠し続けてきたのは文部科学省なのである。 上意下達の文部行政をやめて、 かつて行われていたように 「教育委員会の公選制」 を実現することこそ、 教育委員会再生の近道である。
 現状でも、 犬山市の教育委員会のような独自の判断を期待したいものである。

免許更新制は教育の崩壊

  「ダメ教師を排除する」 というふれこみで教員免許更新制をいうが、 教師に対する排除と脅しの論理である。 社会的非行や客観的に見て問題のある教員は現行法でもきちんと処分することができるのである。 それを、 すべての教員に網を掛ける免許更新制は、 常に免許を取り上げられ失職するかもしれないという不安に陥れる。
 子どものことより評価する側を見て教育し、 同僚が困っていても自分の利益を優先してしまう。 結局、 文部科学省・教育委員会のいいなりになる教員だけを作ることになり、 教員が共同して実践を積み上げることなど望むことができなくなる。

おわりに

 教育情報会社が、 高校・大学を対象にしたアンケートでは、 回答した高校の七七%が 「(教育再生会議に) 期待しない」 と冷ややかである。 大学では、 「期待する」 が四八%で、 「期待しない」 四四%だった。
  「素人が思いつきで述べた意見が国の流れになるのがおそろしい (広島・私学)」 「密室での話し合いが上から降ってくるのはご勘弁 (福島・公立高)」 に共感できる現状を憂う。
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( 2007/02/05 17:36 ) Category 要求・課題 教育条件 | TB(0) | CM(0)
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