大会アピール
私たち岐阜県教職員組合は、本日、第21回定期大会を開催し、今後1年間の活動方針を決定しました。
去る3月11日に発生した東北地方を襲った巨大地震と津波、翌日の長野県北部の地震、そして福島第一原発の大事故は、東北地方を中心に大きな災害を引き起こしました。
この未曾有の災害を前にして、今、私たち教職員にできることはどのようなことでしょうか。
震災の発生から2か月あまりが過ぎましたが、震災による被害はまさに壊滅的である上に、「人災」である福島原発事故の放射能被害は収束のめどさえ立っていません。政府は今年中の原子炉「冷温停止」と言っていますが、次第に明らかにされてきた福島原発の状況を知るにつけ、いったいいつになったら安心できる状態に戻すことができるのかと、疑問がふくらむばかりです。
こういった状況の下、私たち教職員は、今回の震災で被害にあわれた地域の学校の再建と、すべての子どもたちに一日も早く笑顔が戻るように力を尽くしていきたいと思います。同時に、私たちの目の前にいる子どもたちとともに「しなければならないこと」を精一杯考え、精一杯実行する必要があります。震災によって当たり前の生活が奪われしまった人たちに思いを寄せながら、「命の大切さや生きることの意味」や「家族や地域など、人と人とがつながることの意味」を考えること、あるいは放射能汚染や環境やエネルギーの問題などを「科学的に学ぶ」ことなど、子どもたちとともに真摯に学ぶことは重要です。それが子どもたちに「生きる力」を育てることにつながると信じるからです。
壊滅的な被害に茫然自失の被災地、今でも、またこれからも放射能の恐怖におびえる被災地・・・。私たち岐阜県の教職員は、目の前にいる子どもたちとともに、被災地に思いをはせ、被災された人々の気持ちに寄りそい、想像力を働かせて、この問題を「自分たちのもの」としてとらえていく努力を尽くそうではありませんか。
私たちは声を高くして呼びかけます。学校で、分会で、支部で、そして「教育のつどい」など、あらゆる学習会や教研の場で、「東日本大震災」にかかわる実践を交流し、ともに学び深め合いましょう。今、私たち教職員にできることを、一つひとつ進めていきましょう。
2011年5月28日
第21回岐阜県教職員組合定期大会
≪全教 mail news 2011年度 NO.20 発行:全日本教職員組合 | HOME | 7/2発達保障基礎講座IN岐阜 「つながり、語り合うことの意味―障がいを持つ子ども・若者に学ぶ」≫
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